センチピードグラスの種子を運ぶアリ――2021年05月21日のインスタグラム投稿

2021年11月26日金曜日

センチピードグラス 芝生生産圃場 西洋芝 暖地型芝

t f B! P L

1枚目の写真は何の種子だかお分かりでしょうか?お庭の芝生としてはほとんど使用されていないので馴染みがないかと思うのですが、暖地型西洋芝の一つ、センチピードグラスという芝草のタネです。太く頑丈な地上匍匐茎の様子がムカデに似ることから、別名、ムカデシバとも呼ばれます。


2枚目は古い写真ですが、くねくねと地面を這うセンチピードグラスの匍匐茎です。よりムカデに見えるよう紅葉した時期のものを選びました。


そして3枚目が今日、生産圃場の事務所前で撮影したセンチピードグラスです。見本兼テスト用として植えてあるのですが、こちらはタキイ種苗さんから販売されている「ティフブレア」という品種になります。1枚目の種子もそのティフブレアです。わずか2mm程度の小さな種子がこのような芝生になり、また、あのような匍匐茎を伸ばすのですから、本当に不思議でなりません。まさに、生命の神秘ですね。


実は今日、1枚目にセンチピードグラスの種子を選んだのは、5枚目以降をご紹介したかったからです。
このセンチピードグラスの種子ですが、ちょっとした欠点があって、それは「アリに好まれる」ということです。つまり、播種をしても地表に露出しているとアリが巣まで運んでしまうため、発芽数が少なくなってしまうのです。そのため、播種の際にはある程度の厚さの覆土が必要とされているのですが、先日、当社でこの種子を播く機会があり、その後の様子を観察しに行ったところ、ちょうどそのシーンを目撃することができました。タネも小さければ運ぶアリも小さく、撮影には苦労しましたが、なんとか及第点のものは撮れたので5枚目以降に掲載しておきます。アリが苦手という方でなければ、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

 

 

 







なお、写真のアリは頭の皺の様子などから「トビイロシワアリ」ではないかと判断しました。このアリは、センチピードグラスの種子を運ぶアリとして文献に名前が出ています。ただ、アリの検索は初めてだったので自信はありません。もし違っていたらコメントにてお知らせください。よろしくお願いします。

 


このブログを検索

ブログ アーカイブ

QooQ