今日は当社で使用する調査器具をご紹介します。1枚目にあるこの器具ですが、正式名称を「TGソイルサンプラー」と言います。ソイルサンプラーとは土壌採取器のことで、総合芝生専門会社である東洋グリーン(Toyo Green)さんから販売されているのでこの名が付いています。
2枚目の写真にあるように、この器具を土壌に突き刺すことで約15cm深までの土壌を採取できるのですが、この器具の良いところは、幅が7cm、厚みが1.5cmほどある(注)ため、土壌だけでなく、芝の根も一緒に採取できるということです。つまり、土壌の調査だけでなく、根の調査にも使えるということで、実際、当社ではこれを使ってグリーンの根系調査(兼土壌調査)を行っています。
注)写真のものは旧型で、新型はもう少し厚みがあるようです。
3枚目は実際にソイルサンプラーで採取したあるゴルフ場のグリーン土壌です。断面を見ると、黒や茶色、褐色などの模様や何層かが重なったような縞模様などが見られます。また、10cm深の辺りに亀裂が入っていることも確認できます。これらが何を意味しているのか、担当者もその全てを理解できるわけではありませんが、色や模様などを頼りに、時に臭いを嗅ぐなどしつつ、いろいろと想像を働かせながら観察しています。
4枚目はサンプル土壌を水洗いした後の写真です。水を使って洗うことでベントグラスの根の張り具合を目視で確認できますし、その過程では有機物がどのくらいあるか、どのくらい分解が進んでいるかなども確認できます。写真では白く太い根が束になって伸びていますが、これはバーチドレインという深いエアレーションを行った穴に伸びていたものです。夏場に入るとベントグラスが弱り、全体的に根が少なく(短く)なってきますが、この部分の根だけは比較的長いまま残っていて、エアレーションの効果を実感することができます。